女性は髪の毛が薄くならない、と言われているのをご存知ですか?
これは髪の毛が生えるのは女性ホルモンに関連しているからで、私も同じ意見です。
でも実際は女性が産後に髪の毛が薄くなったり、年齢を重ねると髪の毛が細くなる、ハリやコシがなくなってくるという方も多いのが事実。
この記事では育毛剤を使ってみようと考えている人に向けて
- 買ってはいけない育毛剤の成分
- 育毛剤以外の頭皮のお手入れ
を美容師の観点からご紹介します。
簡単に出来ることばかりですので、気軽に読んでもらえると嬉しいです。
美容師・イケダミツエ(フリー)
銀座の美容室で10年ほど勤務し、その後フリーに。
美髪にすることを重点的に、家でできるヘアケアを重視し、サロンワークを行なっています。
目次
女性の薄毛の原因とは?
まず薄毛にならないと言われている女性がなぜ、薄毛に悩むようになってしまうでしょうか?
女性の薄毛の原因は様々で
- 仕事や人間関係等のストレス
- ホルモンバランスの乱れ
- 喫煙
- 運動不足
- 睡眠不足
- 生理不順
- 間違ったダイエット
- 加齢による代謝が悪くなることで起こる血行不良
- パーマやカラーリングなどの外的刺激
- 食生活の乱れ
などと言われています。
この薄毛の原因、当てはまらない女性って少ないのではないでしょうか?
それくらいちょっとした要因で髪が細くなってしまったり、ハリコシが無くなったりしてしまいます。
女性と男性の髪の毛の悩みの原因は違う
では育毛ケアをするにあたって、気になるのが男性用の育毛剤を使ってもいいか? という疑問です。
男性の薄毛の主な原因は
- 男性ホルモン
- 頭皮の皮脂の過剰分泌や老廃物
などです。
これを比べると女性と男性では薄毛の原因が違うことがわかりますよね。
女性の薄毛の対策は、男性とは違う方法ではないと改善しないということなんです。
もし男性の育毛剤をつけてみようと思っている人がいたら注意!
男性用の育毛剤を使ってしまうと改善どころか、思わぬ副作用が出てしまう可能性があるので気をつけて下さいね。
女性には女性に合った育毛剤を選ぶことが重要になります。
でも育毛剤の成分の副作用が気になる……という人のために買ってはいけない育毛剤を紹介していきます。
女性の育毛剤を買う時に選ぶ基準は?
それでは女性用の育毛剤はどんなものが販売されているのかを見ていきます。
化粧品か医薬部外品か医薬品か
スキンケア商品は薬機法により以下の
- 化粧品
- 医薬部外品
- 一般用医薬品
3分類に分けられます。
一般用医薬品は更に3つに分けられる
第1類医薬品
副作用などの観点から、薬剤師のいる販売店で薬剤師からの説明を受けてからでないと購入できず、手の届かない場所に商品が置かれています。
第2類医薬品
副作用の観点から第1類医薬品よりも強い薬ではないが、安全性上注意が必要なもの。
薬剤師のいる販売店でないと購入できない。
第3類医薬品
副作用等の第1類医薬品、第2類医薬品以外に当てはまらないもの。
医薬部外品
効果効能に有効な成分が、決められた濃度まで配合されているもの。
治療目的ではなく、予防目的で使う。
薬用とついているものは医薬部外品で使うことが認められています。
化粧品
医薬部外品と比べて、効果効能がさらにゆるやかなもの。
化粧品登録商品は効果効能を商品に記載してはいけない。
というふうに分けられています。
女性の育毛剤も商品によって分けられていますので、どれに分類するか確認しましょう。
女性が買ってはいけない育毛剤とは?
市販されている育毛剤で副作用が心配される成分で気になるのは
- ミノキシジル
- 塩化アルプロニウム
などが副作用の心配があると言われています。
ミノキシジル
元々は血圧を下げる降圧剤として服用されていましたが、服用した患者さんが髪の毛が太くなったり、薄毛が改善し始めたとの報告で育毛剤としての使用が始まったそうです。
ミノキシジルの副作用が出てしまうと、頭皮の炎症やかゆみ、動悸などが起こる可能性もあります。
女性用の育毛剤にもミノキシジルが入っているものもありますが、1%未満の配合で、男性用育毛剤よりも配合が少ない場合が多いです。
塩化アルプロニウム
元々は副交感神経刺激剤で血行を良くするための薬です。
副作用は体が熱くなったり、頭皮の刺激感、かゆみや悪寒などが報告されているそうです。
アルコール含有が多いもの
アルコールが多く含まれている育毛剤は、頭皮を傷つけてしまう恐れがあります。
アルコールの配合量をどうやって見分けるかというと、育毛剤の成分表示を見てみてください。表示成分の後ろの方にアルコールが記載されているかで判断します。
前の方にアルコールが記載されている場合は注意が必要です。
使用上の注意をよく確認!
女性用の育毛剤によっては使ってはいけない人がいます。
それは
- 妊娠中や妊娠の可能性がある
- 授乳中の女性
- 未成年
- 薬や化粧品でアレルギーを起こしたことがある
- 高血圧や低血圧
など
女性は頭皮マッサージや保湿も育毛効果あり
男性の薄毛とは違い、頭皮の乾燥、血行不良が薄毛の原因になっている場合は、頭皮マッサージや頭皮の保湿も効果があります。
おすすめはシャンプーをする時に、頭皮をマッサージしながら洗うこと。
美容室でシャンプーすると、頭皮をしっかりとマッサージしながらシャンプーしているのがわかると思います。
頭皮が硬くなると薄毛の原因にもなってくるので、やはり頭皮マッサージは必要です。
頭皮マッサージのやり方は
- 両手の指の腹(プニプニしている場所)で頭皮を、天井に向かって引き上げる様にゆっくりマッサージ。
- 力加減は痛気持ちいいくらいの加減で。
- 爪を立ててしまうと頭皮が傷ついてしまうので注意!
これだけです! 簡単にできますよね♪
そして育毛剤をつけた後もしっかり頭皮マッサージすることで、血行もよくなり、育毛効果もアップ!
そして頭皮マッサージは顔と繋がってるため、顔のリフトアップにも効果ありです。
頭皮マッサージをするだけでりっふとアップも叶うならやらない手はないですよね♪
シャンプー中と育毛剤をつけた後は、頭皮マッサージを意識してみて下さい。
女性の育毛は食生活や生活習慣を見直すことも大事
普段仕事で忙しかったり、家事や子育てに追われる女性は、食事をしっかり取ることも難しいのではないでしょうか?
簡単に食べる事ができる、外食や脂っこい食べ物、できあいの食事は薄毛の原因でもあることもあります。
できる範囲で和食中心の食事にしたり、難しければサプリメントを食事の補助として摂ってみるのもいいかもしれません。
また睡眠をしっかりと取る事も髪の毛には重要です。
髪の毛は成長ホルモンとも関係しているので、睡眠はとっても大事。
いつも寝る時間が24時を超えている、という人は1週間のうち1日だけでもいいので24時前に寝れるようにしてみてください。
簡単なところからぜひ始めてみましょう!
まとめ
使ってはいけない育毛剤と、普段の生活で取り入れられる育毛対策をご紹介しました。
ここでやるかやらないかが今後に影響していきますので、できることから始めてみませんか?

参考サイト:https://www.kao.com/jp/binkanhada/ingredient_01_01/
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/knowledge/otc/type.html
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