美容師・daiogo(美容師歴16年)
資格:美容師免許、管理美容師、色彩検定、ヘアケアソムリエ、剣道二段
過去に大手育毛カツラメーカーにて五年間職務歴あり。
男性、女性問わずサロンに来店されるお客様に向け、頭皮や髪の毛の悩みを解消できるよう日々アドバイスさせていただいております。
普段何気なく思っているような疑問、手が届きそうで届かない髪の毛あるあるをスッキリさせてもらえれば幸いです!
加齢やストレス、環境の変化などで起こりやすくなる「薄毛」や「細毛」の悩み。
育毛ケアをしようと思ってとりあえず育毛剤を買ってはみたものの、面倒でなかなか使えていない、なんて方も多いのではないでしょうか。
育毛アイテムには育毛剤だけではなく、育毛剤よりも非常に気軽に始めることのできる「育毛シャンプー」といったものもあります。
目次
育毛シャンプーってなに?
育毛シャンプーとは、シャンプー剤に育毛成分を配合させた育毛アイテムのことを指します。
育毛ケアをしていくなかで、一番重要なことは「継続する」こと。
育毛シャンプーは他の育毛アイテムに比べて、一番継続させやすいアイテムです。
その特徴について挙げていきます。
育毛シャンプーのメリット

育毛シャンプーには育毛剤や育毛サプリメントと違い、「つけ忘れ」や「飲み忘れ」がありません。
髪の毛や頭皮は必ずシャンプーしなくてはならないもの。
普段使用しているシャンプーを育毛シャンプーに変えるだけで育毛ケアをすることができるので、育毛剤や育毛サプリメントのように毎日の「新しい習慣」を作る必要がありません。
また、カラーやパーマ、アイロンなどによって髪の毛自体にすでに起こってしまっているダメージをケアすることができるのもメリットの一つ。
育毛剤や育毛サプリメントはあくまでも「これから生えてくる髪の毛」にアプローチするためのものです。
今生えている髪の毛のケアをすることができるのは育毛アイテムのなかでは育毛シャンプーだけになります。
育毛シャンプーのデメリット

純粋な育毛効果として育毛剤と比べた場合、育毛剤の方が効果は高いと言えます。
育毛剤は毎日2回朝、夜使用するもの。
つけ忘れることなく継続し、毎日しっかりと使用することが難しい育毛剤ですが、これをしっかりと習慣化して行うことができる、というのであれば、その効果は育毛剤の方が高くなります。
また、「シャンプー」としての価格で考えると、ドラッグストアーなどで販売されている市販のシャンプー剤よりもかなり高価になるのもデメリットの一つ。
とは言え、育毛剤などの他育毛アイテムと比較すれば、割安な商品も多く販売されています。
育毛シャンプーの選び方

育毛シャンプーは主に美容室、インターネット、ドラッグストアーなどで購入することができます。
取り扱っている種類や効果には差がありますが、どこで購入するにしても肝心なのは「どこを重視して選ぶか?」ということ。
ここでは、「育毛成分」と「洗浄成分」に重視したときのポイントを説明していきます。
育毛成分で選ぶ
配合されている育毛成分は効果のあるものか?副作用などの心配はどうか?をしっかりと見極めるのはとても重要なこと。
毎日使うものですから、安全性が高く、効果的な成分が入っているものを選ぶ必要があります。
現在販売されている育毛シャンプーに多く配合されている育毛成分で挙げていくと、
- ピディオキシジル
- キャピキシル
- リデンシル
- センブリエキス
- ノコギリヤシ
- プラセンタ
- フラーレン
などが比較的安全性が高く、効果的だと言われています。
育毛成分と聞くと「ミノキシジル」が有名ですが、現在販売されている育毛シャンプーにミノキシジルが配合されている製品はありません。
また、ミノキシジルには強い発毛効果と同時に、副作用の心配があることでも知られています。
上記した「ピディオキシジル」や「キャピキシル」などはミノキシジルと同等以上の効果があるとされ、かつ、副作用の心配が少ないされるオススメの成分です。
洗浄成分で選ぶ
シャンプー剤には「界面活性剤」と呼ばれる洗浄成分が入っています。
この界面活性剤には種類があり、
- 高級アルコール系
- アミノ酸系
- PPT系
- 石けん系
- オレフィン系
- アミドエーテル硫酸系
- スルホコハク酸系
- ベタイン系
などに分けることができます。
このなかで市販されている一般的なシャンプー剤に含まれている界面活性剤は主に「高級アルコール系」で、洗浄力が高く刺激が強いという特徴があります。
高級アルコール系と同程度の洗浄力と刺激の強さをもつのが「オレフィン系」の界面活性剤であり、この2つの成分には頭皮や髪の毛への負担が強くかかってしまう恐れがあります。
すでに弱くなってしまっている頭皮にあまり刺激の強い成分を使うのは避けた方がいいでしょう。
オススメなのは「アミノ酸系」や「PPT系」、「ベタイン系」などの刺激の少ないお肌に優しい成分です。
これらの成分は洗浄力が高すぎることなく、頭皮や髪の毛に本来必要な油分を適度に残してくれる特徴があります。
特に「ベタイン系」の界面活性剤は、ベビーシャンプーなどにも使用されるほど刺激の少ない優しい成分なので、お肌の弱い敏感肌の方にも安心です。
育毛剤との併用が効果的

育毛ケアをしていくなかで一番大事な「継続する」ことのしやすい育毛シャンプーですが、頭皮の状況によっては育毛剤と併用して使用した方が効果的です。
具体的な例を挙げていくと、
- 育毛シャンプーを普段から使用しているのに抜け毛が治まらない
- 根元のボリュームが出ない
- 髪の毛が細く、全体的にペタッとしている
育毛シャンプーも育毛剤と同様、使用してすぐに効果の出るものではありません。
使用してから約3か月~半年は様子をみる必要がありますが、それでも上記のような状態なのであれば、育毛剤との併用を考えた方がいいでしょう。
育毛メーカーの多くは、「育毛シャンプー」と「育毛剤」をセットとして同じシリーズのものを販売しているので、使用している育毛シャンプーと同じシリーズの育毛剤を選び、併用することによって、効果アップが期待できます。
「無添加」や「天然由来成分配合」ってどうなの?

「無添加」や「天然由来成分配合」などの表記は、特に育毛シャンプーを探しているとよく見るもの。
これらは弱くなってしまった頭皮にも使うことのできる優しい成分です。
植物性のエキスなどを配合することによって保湿力に優れている商品が多いのが特徴。
シャンプーは流した際、頭皮以外のお肌にも泡がついてしまうものですから、お肌全体のケアを考えた時にも「無添加」や「天然由来成分」のシャンプー剤を使うことは非常に効果的です。
ただし、間違えやすいことですが「無添加」とは添加物が全く入っていないという意味ではありません。
あくまでも「何らかの添加物が入っていない」という意味であり、この「何らか」が何なのかは、製品によって異なります。
なかには「保存料」や「防腐剤」が入っていないシャンプーなどもあり、この場合は開封すると日が経つほどに劣化していってしまいます。
長期間の使用はシャンプー自体の品質が低下する恐れもある為、2~3か月ほどを目安に使いきるようにしましょう。
育毛シャンプーの注意点

育毛シャンプーには通常のシャンプー剤とは違い、多くの育毛成分や美髪成分が配合されています。
成分としてはお肌や髪の毛に負担のかからない優しいものが配合されていることが多いものの、個人差によるアレルギー反応などでお肌に合わない可能性はあります。
育毛シャンプーを使用したことで「かゆみ」や「湿疹」などのお肌の異常が出た場合は、その育毛シャンプーに含まれている何らかの成分が合っていない可能性も。
すぐに使用を止め、心配な場合は専門医に相談するようにしましょう。
まとめ
育毛ケアに重要な「継続」がしやすいことに加え、髪の毛自体のケアにも優れた育毛シャンプー。
育毛アイテムのなかでも気軽さと効果の分かりやすさから、これから育毛を頑張っていこうと考えている育毛初心者の方には特にオススメです。
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