【美容師監修】美髪へ導くヘアオイルの基本。選び方と使い方のコツ。

今、美髪サロンの出現により、密かに注目を集めている「美髪」ですが、そのケア方法は色々なものがあります。

この記事では美髪ケアの中でも「ヘアオイル」に着目し、ヘアオイルが美髪を作るために効果的な理由やヘアオイルの上手な選び方・使い方などについてまとめています。

これから美髪ケアを始めようとしている人や、ヘアオイル選びに悩んでいる人などは参考にしてみてください。

ご協力いただいた美容師

美容師・YUKA(フランス在住)

美容師経験20年。二人目出産後、美容ライターもしております。2年前からフランス在住です。フランスでも美容師、兼ライターとして活動中。

美髪のためにオイルが必要な理由

ヘアオイルを使うと、以下のようなことに効果があります。

  • 髪を保護し保湿する効果がある
  • 紫外線やドライヤーの熱から髪を守る
  • 乾燥や静電気から髪を守る
  • 毛髪内部の水分の蒸発を防ぐ
  • キューティクルを整えツヤを与える
  • 髪の広がりを抑えまとまりやすくする
  • 内部にも浸透しタンパク質の流出を防ぐ

ヘアオイルを使うことで乾燥をケアして髪にうるおいやツヤを与えることができ、なめらかな手触りや指通りを可能にします。

女性の髪は特に加齢と共に保水力が低下して乾燥しやすくなるため、エイジングケアとしてもヘアオイルの使用を始める人が少なくありません。

美容師・YUKA
美容師・YUKA
ヘアオイルは乾燥・紫外線・熱・摩擦などから、髪を保護し、保湿効果を高めてくれるのが最大の魅力です。

カラーやパーマの繰り返しなどによって生じる毛髪内部のたんぱく質や水分の流出を防いでくれる役目も果たしてくれます。

また、ヘアオイルは乾燥、湿気、紫外線、熱、摩擦、カラーやパーマの繰り返しなどによって生じた髪のダメージを補修しながら保水効果を高めてくれるのが最大の魅力です。

そのほかにも食生活の乱れやストレスなどの生活的要因から乾燥しツヤがなくなってきた髪にも効果的です。

また「毛量が多く広がりやすい」「髪がパサついて広がりやすい」などのボリュームがでやすい髪質にも向いています。

美容師・YUKA
美容師・YUKA
使い方のポイントもお教えします♪

使い方としては、数滴のオイルを手のひらに出し、両手をこすり合わせながら、手のひら全体に広げます。

分量は長さやオイルの種類によって異なります。商品説明をお読みになるか、美容師さんに相談してみて下さいね。

ドライヤーで乾かす前の濡れた髪全体に塗布しします。乾かす前に塗布することによって、ドライヤーの熱から髪を守り、乾かし過ぎなどの乾燥から守ります。

また、ドライヤーの熱でオイルが毛髪内部に浸透しやすくなります。さらにツヤやかに保つために、乾かした後に、乾燥しがちな毛先に少しだけつけることをおすすめします。

また外出先で、髪が乾燥したときに手軽に付けられ、簡単にツヤを取り戻せるのもヘアオイルの魅力です。

ですが、オイルは付けすぎると、こってりしてしまうので、必ず手のひら全体に伸ばし、まんべんなく付けましょう。

ヘアオイルは、“さらさら・艶やか”が必須条件の美髪にとって、必要不可欠なトリートメントです。

オイルの種類

ヘアオイルには、天然素材をベースとした植物性のものと、人工的な成分が含まれている鉱物性のものがあります。

植物性ヘアオイルの特徴

植物性のヘアオイルは天然由来成分のため、敏感肌の方でも使えるような皮膚への優しさが
あるので、肌にも使えたり、幅広く美容効果に優れているところがポイントです。

ですので、手に少し残ったオイルで、ヘアケアと同時に頭皮マッサージなどを行って血行促進・育毛につなげるのも良いですね。

また、植物性ヘアオイルは毛髪の内部にまで浸透するので、内側からケアをすることが期待できます。

鉱物性ヘアオイルの特徴

鉱物性ヘアオイルの原料は主に石油で、そのほとんどにシリコンが含まれているのが特徴で
す。

植物性と比べると、人工的なヘアオイルと言いえますね。

近年特にシリコンが髪の毛に良くないとして避けられる傾向がありましたが、髪の毛表面の
コーティング、ツヤを出す、さらさらと手触りの良い髪にするという点については植物性よりも長けています。

また、パーマやカラーを繰り返してダメージを受けている髪に効果的です。と、いうのも、パーマやカラーを繰り返していると、キューティクルが傷つき、内部のたんぱく質が流出しやすくなっているためです。

なのでコーティング力の長けている鉱物性ヘアオイルは、カラーの色持ちやパーマの持ちを良くしてくれます。

カラーやパーマのダメージからくる髪の悩みを感じている方は、鉱物性ヘアオイルで保護してあげましょう

もちろん保湿効果を持っているものも多くあるので、自分にぴったりのヘアオイルを美容師さんに相談してみてくださいね。

ヘアクリームとの違い

ちなみに、ヘアオイルと同じく人気のあるヘアクリームとの違いについても確認しておきましょう。実はヘアオイルもヘアクリームも、「ダメージを補修し保湿効果を与える」という点は変わりません。

そのため、髪質や髪のダメージ状況、使い心地によってどちらか選ぶのが良いです。

ヘアオイルはどちらかというと、髪を保護する目的が主となっているものが多いです。使い心地は、しっとりとしたまとまり感、ツヤ感がでます。

ヘアクリームは、内部まで浸透し、毛髪内部のたんぱく質や栄養分を補充するものが多いで
す。使い心地は、ヘアオイルよりも、さらっとしたまとまり感がでます。

使用感や目的、ご自身の髪質や髪の状態やによってベストなものを選びましょう。

美髪のためのオイルの選び方

では、美髪にするためには植物性と鉱物性のどちらのヘアオイルを選択するのが良いのでしょう?髪質やなりたい美髪タイプなどに応じて選択できるように、それぞれの特徴をまとめてみました。

植物性ヘアオイルがおすすめなのはこんな人

植物性ヘアオイルとは、主にこのようなオイルです。
椿オイル、オリーブオイル、ローズオイル、アルガンオイル、バオバブオイル、あんずオイル、ゆずオイル、ひまわりオイルなど…

前項でも触れましたが、植物性オイルは髪の毛内部まで浸透しやすいのと、天然由来成分のため髪に優しいという特徴があります。

しかしそれぞれ特徴がありますので、下記に記しました、目的や髪質による付け心地を知っ
た上で、ご使用を始めることをおすすめします。

髪の毛や頭皮内部への浸透効果が高い分、良い品質のものを選びたいところです。
ということで、植物性ヘアオイルがおすすめなのはこんな人です!

  • 敏感肌である
  • 髪の根本から美髪にしたい
  • 頭皮マッサージも兼ねたい
  • 価格は比較的高めでも安全性や品質を重視したい

また、植物性ヘアオイルの中にもシリコンが含まれているものがあります。さらさら髪を目指したい人でも植物性ヘアオイルを選ぶことは可能です。ですが、天然成分にこだわる方や、敏感肌の方は、成分表を確認してから購入することをおすすめします。

洗い流さないトリートメントとして、ドライヤーの熱ダメージから防ぐものとして、スタイリングとしてなど、多用途に活用できます。

鉱物性ヘアオイルがおすすめなのはこんな人

鉱物性ヘアオイルは先述のように石油由来のため、「なんとなく髪や健康に悪そう…」というイメージを持つ人もいるかと思います。

しかし現在の精製技術は発展しているため安全に使用できるものがほとんどで、ベビーオイルや化粧品などにも使用されているほどです。
鉱物性ヘアオイルがおすすめなのはこんな人です。

  • パーマやカラーなどのダメージ髪である
  • 主にスタイリングに使用できれば良い
  • 価格は安い方が良い

鉱物性ヘアオイルはお湯だけでは落ちにくいため、シャンプーでしっかりと落とす必要があります。紫外線やドライヤーの熱ダメージから守る、保湿するという効果は持っていますが、髪の毛内部から美髪ケアをするという点では植物性ヘアオイルに軍配が上がります。

根本からの美髪ケアに適しているのはどっちのタイプ?

ということで髪の毛の根本からの美髪ケアには、植物性ヘアオイルの方がオススメです!
植物性オイルの中にもいろいろな種類がありますが、主に髪質で選ぶのが良いでしょう。

  • 髪の毛が太い→しっとりタイプ
  • くせが強い→しっとりタイプ
  • 毛量が多くてふくらみやすい→しっとりタイプ
  • 髪の毛が痛んでいる→しっとりタイプ
  • 髪の毛が細い・柔らかい→さらさらタイプ
  • 毛量が少ない→さらさらタイプ

さらさらタイプの植物性ヘアオイルの例

・アルガンオイル…浸透性の高いアルガンオイルは他のオイルと比べると使い心地はサラっとし、内側からじっかり保湿してくれます。アンチエイジング効果が高く頭皮のマッサージにも使え、血行を良くしてくれます。

・ゆずオイル…馴染みよく、すっとのびるゆずオイルは、サラッとした使い心地。お風呂にも入れることのできるゆずには、活性酸素をおさえる抗酸化効果、つまりアンチエイジング効果が高くツヤやかに健康的な髪を保ってくれます。

・あんずオイル…こちらも浸透力が高くさらりとした質感です。ミネラルやオレイン酸が配合され、サラリとしてもしっかり保湿してくれます。

しっとりタイプの植物性ヘアオイルの例

・椿オイル…パサつきやゴワ付きを改善してくれ、髪をしっとりと保ってくれるオレイン酸が豊富に配合。また酸化しにくい効果もあり、髪をツヤやかに保ってくれます。

・ひまわりオイル…ビタミンやミネラルが豊富に配合されています。ビタミンEの割合が多く、紫外線から髪を守ってくれる。抗酸化作用に優れており、アンチエイジング効果、保湿効果は高いです。

・バオバブオイル…バオバブオイルとは、アフリカの乾燥地帯にある木から取れたオイルです。乾燥地帯で生き残るために、水分や栄養分を木に蓄えています。生命の木とも呼ばれ、ビタミンEの含有は、アルガンオイルの約2倍。保湿効果がとても高く、髪をしっとりと保湿してくれます。

・オリーブオイル…知る人ぞ知るオリーブオイルは、抗酸化効果、保湿効果に優れています。パサついた髪をしっとりつややかに保湿してくれます。

植物性オイルには、アンチエイジング効果のある天然のビタミンE、保湿効果のあるオレイン酸がベースとなり配合されています。その配合量により、さらっとした質感・しっとりとした質感が分かれます。

最近では、様々な植物性オイルが配合されたものや、草花や野菜をブレンドしたボタニカルオイルなどもよく見かけます。

それぞれに香りが楽しめるものもあるので、好みに応じて探してみてください。
自分の髪質や目的に合わせてヘアオイルを選び、美髪ケアをより効果的にしましょう!

ヘアオイルの使い方

では早速ヘアオイルで美髪にするために、ヘアオイルの正しい使い方を詳しく確認しておきましょう。

髪を洗った後の濡れた状態(水気はしっかりと切ること)でオイルを塗布します。

オイルを塗布するときのポイントは、数滴手のひらに取り、両手をこすり合わせ、手に馴染ませてから、つけむらのないように髪全体に行き渡るよう馴染ませます。

オイルは毛先から髪の根元に向かってなじませていきます。

クシでとかしながらよく馴染ませ、ドライヤーで完全に乾燥させた後に数滴塗布する、また、こってりとしてしまうので頭皮には塗布しないように注意しましょう。

ヘアオイルをつけすぎると、ごわごわしたりきしんだり、臭いの原因になったりしますので、決められた用量をしっかりと守りましょう。

ちなみに、ヘアオイルを塗布する前にシャンプーはした方が良いです。

髪の毛のホコリや皮脂、汚れをしっかり落としてからケアすることで、ヘアオイルの効果をより発揮できます。

まとめ

美髪のためにヘアオイルがなぜ必要なのか、その効果や選び方についてご紹介しました。

ダメージ補修や保湿効果など、美髪に欠かせない効果がたくさんあることがわかりましたね。

ヘアオイルにはいろいろな種類があるので、ご自身の髪質や目的に合わせてベストなものを選んでみてください。

基本的に植物性のヘアオイルの方が髪に優しく内側からケアができるため、美髪を作るのに
向いています。

ちなみに、付けすぎは逆効果になってしまうのでくれぐれも用量には注意し、ヘアオイルの使い方も確認しておきましょう。

あなたの髪質や目的に合わせたケアで、美髪を手に入れてください!

※記載内容は現在のサービスと異なる場合があります。最新の情報は公式サイトをご確認ください。