美容師が教える市販のシャンプー剤とサロン専売シャンプーの違いは?

髪の毛や頭皮の悩みは年齢を重ねるごとに増えていくもの。

特に「美髪」を目指す上では、普段から使用しているシャンプーには気を遣う必要があります。

美容室に行った時、担当した美容師に「サロン専売シャンプー」を薦められた経験はありませんか?

シャンプーとして考えると高価なものが多いサロン専売シャンプーですが、「市販のシャンプー剤となにが違うの…?」と思ってしまいますよね。

この記事では、現役美容師の私が「サロン専売シャンプーと市販のシャンプー剤の違い」について、解説していきます。

執筆&監修美容師

美容師・daiogo(美容師歴16年)

資格:美容師免許、管理美容師、色彩検定、ヘアケアソムリエ、剣道二段

過去に大手育毛カツラメーカーにて五年間職務歴あり。

男性、女性問わずサロンに来店されるお客様に向け、頭皮や髪の毛の悩みを解消できるよう日々アドバイスさせていただいております。

普段何気なく思っているような疑問、手が届きそうで届かない髪の毛あるあるをスッキリさせてもらえれば幸いです!

市販のシャンプーとサロン専売シャンプーの違いは洗浄成分

シャンプー剤には、泡立たせた後に頭皮と髪の毛についた汚れをキレイすることを目的とした洗浄成分が配合されています。

これは「界面活性剤」と呼ばれるもので、水と油のように本来混ざり合うことのない性質の物体同士を混ぜ合わせる働きがあります。

この界面活性剤には多くの種類があり、サロン専売シャンプーと市販のシャンプー剤との一番の大きな違いは、「使われている界面活性剤の性能の差」です。

主な界面活性剤としては、

  • 高級アルコール系
  • アミノ酸系
  • PPT系
  • 石けん系
  • オレフィン系
  • アミドエーテル硫酸系
  • スルホコハク酸系
  • ベタイン系

などがあります。

このなかでサロン専売シャンプーに使用されることが多いのが「アミノ酸系」であり、市販のシャンプー剤はそのほとんどが「高級アルコール系」です。

その他の洗浄成分に関してはインターネットなどで各メーカーが独自の思想によって販売されているものもありますが、圧倒的に多いのがこの「アミノ酸系」と「高級アルコール系」のもの。

それぞれの違いを見ていきましょう。

高級アルコール系(市販のシャンプー剤)

高級アルコール系の界面活性剤が配合されているシャンプー剤は、原材料が石油であることから「石油系」とも呼ばれ、泡立ちが良く、高い洗浄力を有している特徴があります。

ドラッグストアーなどで販売されているシャンプー剤はそのほとんどがこの界面活性剤を使用しており、価格としても非常に安価です。

頭皮や髪の毛には一定量の油分があり、この油分は本来「バリア機能」の役割を果たします。

高級アルコール系の界面活性剤は、その高すぎる洗浄力によって本来必要な油分をも取り除いてしまいます。

バリア機能の弱くなった頭皮や髪の毛は紫外線などの外部からの刺激をダイレクトに受けてしまう為、使用するほど頭皮や髪の毛が弱くなってしまう可能性があります。

アミノ酸系(サロン専売シャンプー)

高級アルコール系の界面活性剤のシャンプーに対し、アミノ酸系の界面活性剤が配合されているシャンプー剤は、泡立ちや洗浄力が弱い特徴があります。

本来必要な油分を取りすぎずに洗い上げることを目的としている為、バリア機能を失ってしまう心配が低くなります

また、カラーやパーマをした後の髪の毛はアルカリ性に傾きますが、それらのもちを良くするためには徐々に元の弱酸性に戻していくのがベスト。

高級アルコール系の界面活性剤が洗うとすぐに弱酸性に戻してしまうのに対し、アミノ酸系の界面活性剤には、1週間~10日ほどの時間をかけて徐々に弱酸性に戻してくれる特徴があります。

せっかくかけたパーマのもちを良くさせたり、カラーの褪色(たいしょく)を抑えたりするためにも、アミノ酸系のシャンプーは優秀と言えます。

購入する時にはどうやって見極めたら良い?

高級アルコール系とアミノ酸系の特徴が分かっても、実際に購入する時にはそれぞれに「このシャンプーは高級アルコール系」や「これはアミノ酸系のシャンプー」といった記載はありません。

これを見極めるためには、シャンプー剤の裏を見て細かく「内容成分」と表記されている成分表をチェックしたり、インターネット等でそのシャンプー剤の内容成分を検索したりする必要があります。

成分の種類はここでは書ききれないほど数多くある為、主だった成分の名前を挙げていきます。

高級アルコール系

  • ラウリス硫酸
  • ラウレス硫酸

アミノ酸系

  • ラウロイルメチルアラニン
  • ココイルグルタミン酸
  • ココイルメチルアラニン

これらの名称が成分表に記載されていれば、そのシャンプーはほぼ、「高級アルコール系」か「アミノ酸系」と言えますが、注意しなければいけないのは記載されている順番

高級アルコール系、アミノ酸系問わず、販売されているシャンプー剤はそのほとんどが「化粧品」です。

化粧品の記載方法にはルールがあり、左上から順に多く配合されている成分が並ぶようになっています。

ほとんどが最初に「水」が記載されているので、その次に記載されているものが上記のどれか?を見て判断するようにしましょう。

配合される美容成分のグレードが違う

洗浄成分とは別に、サロン専売シャンプーには販売メーカー毎の考え方によって、多くの髪の毛や頭皮のために優秀な成分が配合されています。

代表的なものだと、

  • センブリエキス
  • プラセンタ
  • ヘマチン
  • フルボ酸
  • 各種育毛成分

などがありますが、その数は挙げればキリがないほど。

対して市販のシャンプー剤は「天然由来成分」や「天然オイル」「ハリコシ成分」などの曖昧なものが多く、その効果自体もサロン専売シャンプーより弱くなっています。

加齢による髪の毛、頭皮の衰えや、過度なカラーやパーマによるダメージのケアはとても大切なこと。

あなたの今の頭皮や髪の毛の状態に適した成分を選ぶのが重要となります。

サロン専売シャンプー=ノンシリコンではない

「ノンシリコンシャンプー」という言葉はかなり認知されるようになりました。

なんとなく良さそうなイメージのある「ノンシリコン」ですが、サロン専売シャンプーは全てノンシリコンシャンプー、という訳ではありません

そもそもノンシリコンとは「シリコン」が入っていない、という意味。

「毛穴を詰まらせてしまい頭皮に悪影響を及ぼす」という話が広がり敬遠されがちなシリコンですか、本当にそんなに悪者なのか?ということに関しては美容師それぞれの考え方によって意見が分かれます。

美容師・daigo
美容師・daigo
ちなみに私はシリコン「肯定派」であり、シリコンを悪者だとは思っていません。

シリコン入りのシャンプーには髪の毛をサラサラにさせる効果があります。

これはシャンプー中に濡れた髪の毛同士をお互いにくっつく事のないようにしているだけなので、トリートメント効果がある訳ではありません。

ですが、過度なカラーやパーマによるハイダメージ毛などの場合、ノンシリコンシャンプーで洗うとシャンプー中に髪の毛同士がくっつき合ってしまってしっかり洗えず、ギシギシな状態になることも

こういった場合はシリコン入りのシャンプーを使うべきでしょう。

近年では「必ずしもノンシリコンであれば良い訳ではない」という考え方も広がってきている為、サロン専売シャンプーであってもシリコン入りのシャンプーは多々販売されています。

市販のシャンプー剤の方が良い場合も

サロン専売シャンプーはアミノ酸系などの洗い上がりがマイルドで刺激の少ない洗浄成分が多く使用されている為、薄毛や細毛などの頭皮環境に関する悩みを持っていたり、ハイダメージ毛で悩みを抱えたりしている方にオススメなシャンプーです。

逆に、頭皮になにも悩みを持ってなく、カラーやパーマによるダメージも無い健康毛の方にはサロン専売シャンプーは合いません

頭皮や髪の毛が強く健康的な状態を維持できている方であれば、洗浄力の高い市販のシャンプー剤を使用した方がしっかり洗えていると感じることが出来るでしょう。

また、市販のシャンプー剤の方が香料を使用しているものが多く販売されている為、好みの香りを選びやすいメリットもあります。

しかし、それはあくまで今現在の頭皮や髪の毛の状態での話です。

加齢による頭皮や髪の毛の変化、異常を感じたら、アミノ酸系などの刺激の少ない優しいタイプのものを使った方がいいでしょう。

おススメの市販シャンプー

美容師daigo
美容師daigo
それでは、私のおすすめする市販シャンプーを紹介します。

いち髪/なめらかスムースケア

パンテーン/エクストラダメージケア

ジュレーム/アルゲリッチ

まとめ

使用感や価格、効果など多くの違いがあるサロン専売シャンプーと市販のシャンプー剤。

大切なのは今の頭皮や髪の毛の状態に合ったものを選ぶことです。

誰にでも合うシャンプーというものは残念ながらありませんので、是非、あなたに合ったシャンプーを探してみてください。

※記載内容は現在のサービスと異なる場合があります。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

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