ここ数年で市民権を得た「ノンシリコンシャンプー」。
最近は髪が潤うノンシリコンシャンプーも増えたけど、ノンシリコンシャンプーはキシキシしたり、洗い上がりがパサパサになるものが多く、髪に優しいとは分かりつつ苦手意識が多い人も多いのではないのでしょうか?
知っているようで意外と知らない、ノンシリコンシャンプーの秘密に迫ります。
美容師・梟(サロン経営30年)
・コンテスト入賞
・職業訓練校加盟技術集団常任講師歴任
・得意施術:カラー及びカット
目次
そもそもシリコンって何?悪い成分なの?
ノンシリコンシャンプーの説明に欠かせないのが「シリコン」。
ノンシリコンシャンプーがもてはやされてから、何となく悪者にされがちなシリコンですが、本当に髪に悪いのでしょうか?
まず、シリコンについて見てみましょう。
シリコンとはシリコンオイルとも呼ばれ、化粧品やヘアケアに用いられており、髪や肌に被膜をつくってコーティングします。また水や汗をはじき、洗い上がりは、滑らかな肌や髪に仕上げてくれる働きをします。
これだけ聞くと、シリコンってとても良いものに思えますが、シリコンが良くないと言われている一説があるのです。
シリコンシャンプーですから洗いながら頭皮にシリコンオイルを付けていることになります。頭皮は、その残留オイルによって新陳代謝を阻害されるのです。
最近は毛髪損傷部にのみ作用させる成分を配合したシリコンオイル成分もあるそうですが、一般消費者には区別が難しいので担当美容師さんに聞いたほうが良いですね。
こう言った理由から、毛穴にダメージを与えにくい「ノンシリコン」がもてはやされているのでしょうね。
ノンシリコンシャンプーとは?メリット・デメリットも
ノンシリコンシャンプーとは、この「シリコン」が配合されていないシャンプーのこと。
続いてノンシリコンのメリット・デメリットもみてみましょう。
ノンシリコンのメリット

アウトバスのシリコンオイル配合トリートメントでケアしたヘアーは、髪の動きも軽やかになります。
健やかな頭皮環境を保ちやすい
カラーリングやトリートメントが浸透しやすい
ノンシリコンのデメリット

髪がきしみやすく、絡みやすくなる
紫外線や熱などのダメージを受けやすくなる
傷んでいる髪にとっては摩擦が増えかえって傷みやすくなる
美容師おすすめのノンシリコンシャンプー4選
美容師おすすめ① レラヘアソープ01
美容師おすすめ② ノナヘアソープaai

ロングスタイルの方でもリンス、コンディショナーをしなくても気にならない感触です。損傷毛の方でも軽めのトリートメントで十分と思われます。
美容師おすすめ③ シャボン玉石鹸シャンプー
美容師おすすめ④ 無添加シャンプーさらさら
アミノ酸配合ですが健康毛損傷毛、共にアフターシャンプーケアは必須、コストパフォーマンスは上記に比べ一番と、個人的に思います。
ノンシリコンシャンプーって結局どうなの?
シリコンの量や、正しいケアをすれば通常のシリコン入りシャンプーは悪くないものだという人は多いです。
ただ、余計なものが入っていないノンシリコンシャンプーを髪に優しいと考える企業や人も多いことから、ノンシリコンシャンプーやノンシリコンのコスメは増えています。
自分の髪の状態をみて、シリコンが入っているものが適しているのか、それともノンシリコンが適しているのか色々と試して見極めてみましょう。
- シャンプーは、毛髪よりもむしろ頭皮を洗うものです。
- シリコン配合トリートメントの使用がオススメ。また天然由来オイル成分配合のトリートメントも良いですね。
- シャンプーはアミノ酸系が比較的指通りが良い。
- 健やかな毛髪を保つためには健やかな土壌(頭皮)が必要です。
- カラーやパーマによる損傷毛であっても、頭皮の手入れと損傷毛(傷んだヘアー)のケアの2stepで行うのがおすすめです。
しかし、シリコンの種類によっては頭皮、毛髪に蓄積し頭皮の新陳代謝の阻害、パーマ、カラー薬剤の浸透不足などが認められています。
またシャンプー成分表示にシリコンという直接的な表記はありません。ですので、シャンプーに関しては担当美容師に相談することをオススメします。
消費者の方がご自分の使っておられるシャンプーの容器をご持参され、私が成分表記を見てシリコン配合とわかった事例もあります。
残留物を生じさせない成分を配合したシリコンシャンプーも出てきているようですが、今日の段階ではシリコンシャンプーは使用しないことが無難でしょう。
ノンシリコンシャンプーにつきましても、天然由来成分によるアレルギーの可能性も懸念されますので、表記成分の理解は必要です。
頭皮の安全性には石鹸系が一番ですがシャンプー後のケアについても美容師さんに相談することをオススメします。
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