「しっかりシャンプーしているのにそれが原因で薄毛になる可能性がある…」と言われてていることをご存知ですか?
- 汚れをしっかりと落とすために1日2回しっかりシャンプーしているのに
- 頭皮のことを考えてスカルプ用のシャンプーを使っているのに
とシャンプーに気を使っている人も多いと思います。
美容師・イケダミツエ(フリー)
銀座の美容室で10年ほど勤務し、その後フリーに。
美髪にすることを重点的に、家でできるヘアケアを重視し、サロンワークを行なっています。
この記事では「薄毛が気になってシャンプーの頻度を多くした方がいいの?」という悩みを、美容師の観点から解決していきます。
薄毛を改善するために
- シャンプーの頻度
- シャンプーの選び方
- シャンプーのやり方
の順番にご紹介していきます。
シャンプーの頻度ややり方を変えるだけで、「薄毛が改善していく可能性が高い」のでぜひ読んでみてください。
目次
薄毛の原因と洗髪の頻度の関係
しっかりシャンプーしているのになんで薄毛になるの?
その薄毛の原因、「もしかしたらシャンプーの頻度が多い」ことが関係しているかもしれません。
しっかりシャンプーして汚れを取っているのに、なんで薄毛になるのか不思議ですよね。
シャンプーの頻度が多いと皮脂を取りすぎる
実はシャンプーの頻度が多いと、「頭皮の皮脂を取りすぎている可能性がある」のです。
頭皮や髪の毛の汚れはシャンプーで洗い流しますが、それと同時に頭皮に必要な皮脂を取りすぎている、なんてこともあるのです。
薄毛の原因で、頭皮に皮脂が多すぎると毛穴に皮脂が溜まってしまい、新しい毛が生えてこなくなったり、毛が細くなってしまうということを聞いた事があると思います。
だからと言って「皮脂を取りすぎてしまうのも薄毛の原因」になってしまうんです。
シャンプーのやりすぎは皮脂の量を多くしてしまう
シャンプーの頻度が増えてしまうと、「頭皮の覆っている潤い成分まで一緒に洗ってしまう」ことになります。
潤い成分がなくなってしまうと、「身体が勝手に潤いが足りないと判断して皮脂を必要以上に多く出してしまう」ことに。
皮脂が必要以上に多くなれば頭皮がベタついたり、穴の詰まりが起こりやすくなります。
毛穴が皮脂で詰まりやすくなると、新しい毛が生えてこなくなったり、生えてきても細い毛しか生えてこなくなり薄毛の原因になってしまいます。
頭皮の血行の悪さが薄毛の原因にも
薄毛の原因として皮脂の過剰分泌のほかに、「頭皮の血行が悪くなっていることも原因の一つ」として考えられます。
血行が悪くなっているかは、頭皮を触ってみることで確認する事ができます。
頭皮が硬くなっていないかチェックする
「頭皮の血行が悪くなっていないかセルフチェック」してみましょう。
やり方は簡単です。
両手の指の腹を頭皮にあてます。
指の腹で頭皮を動かしてマッサージをするように、上に引き上げます。
上に引き上げた時に頭皮がしっかりと動けば血行は悪くありません。
逆に頭皮があまり上がらない、頭皮が硬いなと感じたら血行が悪くなっている可能性が高いです。
頭皮が硬く血行が悪いと感じたら、「頭皮をマッサージをして頭皮を柔らかくする」ことで薄毛を予防できます。
薄毛を予防するシャンプーのやり方
シャンプーの頻度や頭皮の血行が薄毛の原因になってしまうとお伝えしました。
では薄毛対策のシャンプーの頻度や、シャンプーのやり方はどれくらいがいいのか見ていきましょう。
シャンプーの回数は1日1回まで
「シャンプーの回数は1日1回まで」にしましょう。
頭皮がベタベタするから1日2回シャンプーをする、という人もいるかもしれませんがシャンプーのやり過ぎが逆に頭皮の皮脂を増やしてしまい、薄毛の原因になっている可能性があります。
シャンプーというと髪の毛を洗うイメージですが、私たち美容師が行うシャンプーはお客様の「頭皮をマッサージしながらシャンプー」を行います。
髪の毛の汚れは、シャンプー剤をつける前の髪の毛をお湯で濡らす予洗いで、「60%以上は汚れを落とす」ことができます。
頭皮にやさしいシャンプーを使う
薄毛を予防するためには頭皮の汚れをしっかり落としつつ、「頭皮の潤いを取りすぎないシャンプー」が必要です。
シャンプーには
- 高級アルコール系
- アミノ酸系
- ノンシリコン系
- 石鹸系
の種類があります。
「私のおすすめ薄毛対策はアミノ酸系のシャンプー」です。
他の高級アルコール系、ノンシリコン系、石鹸系をあまりおすすめしない理由は次の通りです。
高級アルコール系
高級アルコール系は、高級アルコール系はしっかり洗浄できる分、「頭皮の潤いを奪ってしまう可能性」があり、薄毛対策にはおすすめしません。
ノンシリコン系
ノンシリコン系は、シャンプーに入っている「コーティング剤のシリコンが入っていないシャンプー」です。
シリコンが髪の毛にダメージを与えるとして一時期とても人気が出ました。
髪の毛にはやさしい分、手触りが悪くなってしまったり、髪の毛がギシギシしてしまったり、シャンプーにはノンシリコンと謳っていてもコンディショナーに手触りをよくするシリコンが入っているものもあり、と薄毛対策にはおすすめしません。
石鹸系
石鹸系は名前の通りの手などを洗う、石鹸を使った天然由来のシャンプーです。
石鹸系は頭皮の刺激は少ないですが、洗浄力は強くて脂分をしっかりと落としてくれるシャンプーです。
「頭皮がベタつきやすい人」には向いていますが、頭皮がカサカサしたり、乾燥したフケが出やすい人にはおすすめしません。
またどうしても髪の毛がギシギシになりやすいため、クエン酸リンスを使うのですが、この「クエン酸リンスに手間がかかる」などデメリットが多い点も挙げられます。
薄毛対策のシャンプーにおすすめがアミノ酸系
私がおすすめする薄毛対策のシャンプーは「アミノ酸系のシャンプー」です。
以前は美容室専用シャンプーだったのですが、今ではドラッグストアやネット通販などで市販されていて買いやすくなっていますよね。
アミノ酸系シャンプーは、「髪の毛の成分に近いアミノ酸成分の界面活性剤を使ったシャンプー」です。
シャンプーのボトルには「アミノ酸成分」や「アミノ酸系」と表記があったり、「オーガニックシャンプー」や「ボタニカルシャンプー」と表記されていたりするので探してみてくださいね。
アミノ酸系シャンプーは他のシャンプーと比べると洗浄力は弱いため、「しっかりとシャンプーを泡立て」て、頭皮をマッサージするように洗髪してください。
アミノ酸系シャンプーでしっかり髪の毛や頭皮を洗うには、シャンプーの泡をつける前の「予洗いが重要」になってきます。
「予洗いとはお湯で髪の毛を濡らすこと」をいいます。
予洗いのポイントは髪の毛をお湯で濡らすというよりは、「頭皮をお湯で濡らす」といった感じです。
頭皮にお湯をかけるときは、「指の腹で頭皮をこすって汚れを落とすようにする」としっかりと髪の毛と頭皮を濡らす事ができます。
この「予洗いだけで髪の毛の汚れを60%以上は取る」ことができますので、予洗いをしっかりと行ってくださいね。
まとめ
よかれと思ってやっていたシャンプーの頻度が、薄毛の原因になっていたかも?ということをご紹介してきました。
「シャンプーの頻度が薄毛の原因になってしまう理由」として
- 皮脂を取りすぎてしまう
- シャンプーをしっかりしていても毛穴に汚れが残ってしまっている
の可能性があります。
薄毛になりづらいシャンプーは
- シャンプーは1日1回まで
- 頭皮にやさしい、アミノ酸系のシャンプーを使う
- 頭皮の血行をよくするマッサージをシャンプー中に行う
ということを「意識してみると薄毛の改善」に繋がっていきます。
どれも簡単にできることですので試してみてくださいね。
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